Friday, July 13, 2012

【本日の化学略語】DCE

化学略語の検索サイト→Nanoniele

DCE: 1,2-dichloroethane
(http://www.nanoniele.jp/cgi-bin/nanoniele.cgi?inputsite=weblog&keyword=DCE)



大学院の修士1年の時に初めて使いました。

当時、希土類ルイス酸を使う新反応の探求をしてました。反応溶媒として、極性が高く、配位力の小さいDCMを使い、室温で反応をさせてましたが、なかなか進まないので、反応温度を高くしようということになりました。しかし、DCMの沸点は40℃弱。室温というと25℃前後ですので、DCMでは反応の加速効果は得にくい。クロロホルムでは何やら変な反応が起こりそう。ということで、DCEがDCMの代替溶媒として候補に挙がったのです。

DCE溶媒を使い、80℃程度で反応を行うと、室温の場合よりも確かに反応の速度は上がりました。副生成物もできたりするのですが。沸点が高いので、DCEの除去が難しく反応混合物からの再結晶が少しやりにくいというデメリットもあります。

あとは毒性ですね。

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