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HIBAL-H: diisobutylaluminum hydride
(http://www.nanoniele.jp/cgi-bin/nanoniele.cgi?inputsite=weblog&keyword=DIBAL-H)
TBDMS保護された乳酸メチルを還元してアルデヒドにするために使用したのが最初でした。
DIBAL-Hを使う人が研究室におらず、また、下手な取り扱いをすると発火するという話を聞いていたので、ヒヤヒヤしながらキャヌラーで滴下漏斗に移したのを覚えています。確かAldrichのボトルから移したと思うのですが、どこまでフタを取ればいいのか、悩みました。まずスクリューキャップを取りました。現れたのは金属のキャップ、真ん中は穴があいていて、紙のようなものが見えました。紙のようなところにキャヌラーを刺せばよかったのですが、初めて使った時にはそれがわからなかったのです。「キャップをはずせばきっとセプタムのようなものがあるんだろう」と、栓抜きでキャップを外すと…現れたのは液面でした。
そう、溶液を外気と接触させたのです。「発火するかも」と、緊張はmaxに達しました。大急ぎで金属キャップを元通りにもどしました。結局何事も起こらず、キャヌラーによる溶液の移動も無事に終わりました。
収率は、文献記載の数値と同じくらいだったと思います。
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