沸点が139℃と高いので、特に溶媒と使用した時には除去に苦労した記憶があります。逆に、沸点の高さを利用して高温の反応を行うのには便利でした。また、低沸点物を基質とする反応をGCで追跡する時にも重宝しました。
沸点の高さも利点になり得ますが、分子の対称性の高さもメリットでした。反応を追跡する際、1H-NMRを使用するとなると、脂肪族・芳香族領域のシグナルが1本ずつとシンプルなp-xyleneは都合が良かったのです。トルエンだと芳香族領域が複雑になりますし、ベンゼンだと沸点が低い、と。
反応の基質として使用した場合も、生成し得る異性体の数もトルエン等と比較して少ないですし、ベンゼンと比べて反応性に富む等、いろいろメリットあり。
そんなこんなで、溶媒に、反応の基質にと、頻繁に使用しました。基質兼溶媒というケースが一番多かったような。
No comments:
Post a Comment