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BQ: 1,4-benzoquinone
(http://www.nanoniele.jp/cgi-bin/nanoniele.cgi?inputsite=weblog&keyword=BQ)
ランタノイド金属錯体を酸化するために使用しました。
ランタノイド金属とアルジミンを反応させると金属錯体が生成するので、これを酸化するとどうなるのかを調べていました。反応溶媒がTHFで、BQはTHFに溶けてくれず、仕方なくBQ粉末をフラスコに直接入れていました。フラスコ内の反応溶液と混ざれば、BQ粉末は少しずつ金属錯体と反応してくれましたので、手法としてはこれで良かったのではと思っています。
反応後、いろいろ調べると、ジイミンが生成したことがわかりました。BQではなく水と反応させた時にはジアミンが生成したので、ジアミンがBQと直接反応したのかもと、念のためチェックすると、無反応。酸素と反応させた時にもジイミンが生成したので、錯体の酸化が起こったのだという結論になりました。
現象としては理解できましたが、収率が低いので、いろんな酸化剤を試しました。なかなか収率は上がらなかったのですが、アルデヒドを試すと、なぜか収率が向上。
「なんかちがう」
と思いつつも、結果的にはこれでいいやと実験を続けました。
この仕事は博士課程の留学生(当時)さんに引き継いでもらいました。その方は今中国の大学の教授とか。大学の講師職(当時)で、私費での留学で、バイトしながら研究をされており、努力家でした。
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